thoroughbred 人為的に完全管理された血統と命

「ウォ〜なんでやね〜〜ん!!」

久しぶりに叫ぶという行為をしました。いいもんですね。


はい。遅ればせながら、初めて競馬場に行き馬券を買って楽しんでみました。

きっかけは、競馬が好きだという友人がちょうど二人いたので、彼らを会わせて対談させてみたのです。そしたら、相乗効果がグイグイありまして、「面白そうだ!現場に行ってみよう!」ということになりました。

正直なところ、競馬というのはギャンブルであるし、WINSにいる酒臭いヤニ臭いおっさん達のものという固定観念がありました。

しかし、その友人二人の知的意欲(血的?痴的?値的?)を駆り立てるアプローチにより、そのイメージ更新作業が始まったのです。


ところが!

競馬というある種の世界を知っていく上で押さえなくてはいけないポイントがめちゃくちゃ沢山あるのです。


その中でもどうも腑に落ちず、答えの理解に時間がかかったのが、

「世界のどこかの平原を疾走している速い馬を連れてきたら、最強馬主になれるんじゃないの?」

という疑問です。

世界は広いからもっと速い馬がいるんじゃないの?という可能性を一ミリも譲ることなく否定する友人二人。私には、どうしてそんなにキッパリ否定できるのだろう、という疑問が重ねて浮かび上がります。


彼らの答えは、「血統だから」


さらに「?」が畳み掛けられます。

「良家の坊ちゃんより、郊外のヤンキーの方が喧嘩強かったりするんじゃないのかな?」

何度も問答を繰り返し、ようやく分かってきたのは、


・別に、競馬界は世界最速最強の馬を見つけて表彰しようとしている訳ではない

・その一方で、速さを極める為の交配を繰り返してきているので、競馬界外に早馬がいるのは考え難い。

・サラブレッドの血筋を辿っていくと、3頭の馬の血に辿り着く。(逆に言うと、その3頭の子孫でなければ、競馬協会のレースには出られない)

・世界の何十万頭、何百万頭のサラブレッド全ての血統書と体の特徴をきめ細かに記録している部署(企業?会社?)がある。


つまり、ヨーロッパを起源とする競馬界のルールの中に、駒としての馬の定義も決まっており、このコミュニティはそのゲームを続ける為にサラブレッドという生き物を生産しているということ。


これは競馬通の人には常識中の常識らしいのですが、私はそんなことも分かっておりませんでした。

サラブレッドという生き物の存在は血の配合から命の誕生まで業界人が完全にコントロールしており、もし競馬という組織や人が居なければ、瞬時に絶滅してしまうであろうと言われるほど、サラブレッド達は人間無しでは生きられないらしいです。


いわゆる「始まってしまっているから止められない」状態であるが故に、サラブレッド達を愛してやまないファンたちは今日も競馬で遊ぶことにより、彼らの「生まれてきた意味」について深く考え、貢献しているのだそうです。


もっともっと!と色々聞いていたのですが、最終的に「wikipedia見たら載ってるから!」と言われてしまいました。そして早速ググりまして、最初に出てきたのが、この投稿のタイトルに使いました、「thoroughbredとは人為的に完全管理された血統である」ということでした。


貴族の戯れはかくも早く神の聖域に手を出していたのか、と驚かずにはいられませんでした。


まだまだこれからも話を聞いて勉強していきたいと思いましたので、noteにマガジンを作ろうと思います。もしご興味ありましたら是非ご覧になってみてください。そしてshimisanpoを応援支援してやって下さい。よろしくお願いします!




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