Good things last forever.

ラスベガスへ

札幌、ススキノの片隅にあるAviciiのmvがひたすら流れる飲み屋で知り合った仲間とノリでオーストラリアへ旅立って以来、私は色々海外に飛んでみました。その旅ゝで共通しているのは、各地のEDMフェスやナイトクラブに行くことでした。

そのほとんどが、ある友人の影響だったりするのですが、今回もその人からの連絡で期日約1ヶ月前に渡航する決意(この時点では必要な購入物を手に入れていなかった)が固まりました。ちょうど自分の誕生日と重なるので、自分へのプレゼントだ!っていう無理やり感もあったんですけどね。

そして、この日がやってきます。

Aviciiの遺体が見つかったというニュースが流れた日です。この日は親戚の目出度い日だったので、心の持ちようが大変難しかったことを覚えています。

その後、準備を進めワクワクが増していく中で、知るAviciiの心中。

何を選択するにしても、これまで物欲で動いたことは一度もなかった。もちろん、成功したことで得たチャンスや安心感には感謝しているよ。世界中を飛び回って演奏できるなんて本当に恵まれていると分かっている。でも、アーティストとしての人生が大きくなりすぎて、人間としての人生がほんの少しになってしまった
どう生きるかを考える必要にかられた。成功するために成功を求めているって感じだったから、もう幸せを感じられなくなっていたのさ

Aviciiがレジデントとして多くの時間活動していた、イビサ島とラスベガス。そのうちの一つに行くことに何らかの意味がある気がしました。この数年の私のハイライトストーリーテーラーは彼だったと思っていたように今は思います。


Aviciiの訃報が入る前から、今回もまた、例外ではなく、edc LAS VEGAS 2018 という世界三大EDMフェス最後の砦への参加がメインの目的でした。が、あの聞きたくなかった知らせによって、ベガスという彼の生きるエナジーを奪った要因の一つであろう場所の空気感に触れるというのも加えられました。


私は何となく分かる気がするんです。

AviciiことTimの楽曲制作に込めるメッセージ性と現場(クラブやフェス)に集まるオーディエンスの熱の因果関係についてよく分からなくなる気持ちが。EDMの楽曲の中には、意外と人生の教訓や本質なんかを歌っているものが多いんです。だから、本来ならば彼らのメッセージがオーディエンス達に伝わっていれば「人生謳歌の為にすべきこと」みたいのを他に見つけて巣立っていくものだと思うんです。

が、当然、彼らのビジネスに対するお客さんでもありますし、客は客で酒に引っ掛けられながらパーティー三昧を繰り返すネタとして楽曲を重宝したりするのです。


金がバランスを取る世界の最高峰に潜入

煌びやかなエンターテインメントを売るEDM界。そんなキラキラする夢を見せ、金の匂いがするような曲が流れるクラブシーンに集まる人々にとっては、Aviciiの感受性なんて関係ないのでしょうか。ただただ、ハイになれるサウンドを欲しているだけなのでしょうか。

私は、ネバダの砂漠のど真ん中に集まる人々の中、一人きりになると、時おりそんなことを考えていました。


一方で、しっかりちゃっかり、トップDJ達のパフォーマンスを楽しんできました。特に、KSHMR のオフィシャルアフタームービーにガッチリ残してもらいました!彼らには、日本を含む東洋の文化に関心があったり、影響を受けている人が多く、KSHMRもまたその一人です。たまたま、現地の会場であった友人が日本国旗を使ってKSHMRのステッカーを作って持参していたので、ドラゴンボールZに登場するRRの人造人間を模して、カメラマンに猛烈アピールしました。

私もしがない撮影者の端くれとして、"映える"ことは分かっていたので、これを撮ったカメラマンは大層喜んだ様子で撮ってくれました。

突然ですが、Madonna Material Girl official music videoをご覧下さい。

フェスやパーティーに行くと「仲間」や「ファミリー」「パートナー」が大事というか、ほぼ人々はその単位で動いているのだということが見えてきます。そして、今回アメリカで感じたのは妙に美男美女のカップルというかパートナーが多いということ。material girlの欲する物質には金だけでなくイケメンも含んでいるのでは?と思ってしまいました。逆もまた然り。

それが良い悪いの話ではなく、そういう周波数の集まりなんだなぁ、と実感したのです。

でも、それって本当に幸せなのかなぁ、とは思います。

ベガスの街に戻ると、パーティ用に着飾ってクラブへ向かう人々がいました。本場のパーティ文化を垣間見た気がしました。それはそれで文化なので否定はしませんが、どうも「それってマジックにかかってるんでないか?」と疑ってしまいます。いや、それは疑うまでもない事実で、人々は魔法にかけられる為に自らにも魔法をかけて集まっているのかもしれません。


They felt like what was going to be given to them, and it just didn't last forever. Like, nothing last forever. 


これは世界のパーティーシーンに密着して撮られたドキュメンタリー映像の最後に語られる言葉です。ご興味のある方は、少し古いものですが、下の映像をご覧下さい。




いつか解けてしまうsuper magic。

あなたはかかってみたい?




最後に


自分が生きて居さうもない百年後の事などは、考へて見たことがありません。
ただ然し人間が之から先、だんだん幸福になつて行くか、何うか大に疑問だらうと思ひます。
(菊池寛)
「百年後の日本」『日本及日本人』(1920年4月5日発行)


無間地獄(阿鼻地獄)が由来だという、Aviciiという名前。

ビッグマネーに興味が無く、ただただ良い音楽を作りたかった彼にとってEDMの世界は無限地獄だったのかもしれません。

R.I.P. Avicii my super star. thank you.








↓↓↓絶賛、魔法にかけられているshimisanpo カシミアオフィシャルアフタームービー↓↓↓


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